ISBN:404197903X 文庫 貴志 祐介 角川書店 1999/04 ¥672

 最初の紹介は某Tさんから勧められてハマった貴志 祐介の作品。
 これに限らず、面白い作品が多いのでお勧めです。
 著作の有名どころは、映画化された「黒い家」「青の炎」「十三番目の人格――ISOLA」ですね。

 内容

 ――気付くと其処は見知らぬ場所だった。
 主人公が目を覚ますと、まるで地球でないかのような場所、それこそ火星ではないかと疑いたくなるような光景が広がっていた。
 見慣れない植物。深紅色の世界。
 手元には、携帯ゲームの端末。
 画面は唯一つを示す。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」

 やがて、彼は同じ境遇の八人と出会う。
 互い互い、協力し脱出をすべく動き出す。
 その過程。
 気付いてしまう。
 これは助け合うゲームではない。
 1(奪って生きる)か0(奪われて死ぬ)かのゼロサムゲームだと。

 感想

 特に中盤からの展開が秀逸。
 有名鼠系をパロディしたブラックユーモアもあり、それが個人的には危険すぎないかとヒヤヒヤするが、それは読んでからのお楽しみ。
 かなり名作。

 ちなみに私の本は、奈良に居る週刊ベースボール定期購読者の所にあるので回収不可能。つまり、レンタルは不可能。
 興味を持たれたら、是非購入してご一読ください。

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